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[ 雑貨・本 ]
2025.01.02
【磯部ろうそく店】伝統工芸「和ろうそく」の魅力をご紹介!
「和ろうそく」を知っていますか?
室町時代に中国から渡来し、江戸時代に最盛期を迎えたのが「和ろうそく」です。
愛知県岡崎市は徳川家康が浄土宗を加護したことで寺院が増えたと言われ、京都に並ぶ寺院の多い地域として、仏事に欠かせない「和ろうそく」の産地となったと言われています。
今日、一般的に使われているものは「洋ろうそく」といい、和ろうそくとは異なります。
和ろうそくは火が消えにくい、煙が少ないなど、洋ろうそくにはない様々な魅力があります。
あまり馴染みのない方でも、もしかしたら時代劇でなら見たことがあるかもしれません。
今回はそんな和ろうそくの魅力と、それを製造・販売している磯部ろうそく店さんをご紹介します。
そもそも『和ろうそく』って?
ろうそくは原料と成型方法に大きな違いがあることから、「洋ろうそく」と「和ろうそく」に分けられます。
「洋ろうそく」は石油を原料としたもの。風で消えやすく、煤や煙が出やすい特徴があります。お誕生日ケーキに使われるなど、一般的にはこちらが主流です。
一方の「和ろうそく」は、ハゼ・ウルシの実が原料。果実を蒸してから、果肉や種子に含まれる融点の高い脂肪を圧搾するなどして抽出します。
洋ろうそくに比べ、芯が太いため火が消えにくく、煤や煙も出にくい特徴があります。
一本一本が手作業で作られているのも特筆すべき点でしょう。
その和ろうそくの種類は、大きく分けて2つ。
「棒型」と、型の部分が広がった「いかり型」です。
また、和ろうそくは、重さで区別します。
一匁(匁・もんめ・は約3.75グラム)でおよそ30分、 五匁で1時間半ほど燃えつづけます。
和ろうそくの炎のゆらぎにはヒーリング効果が!?
和ろうそくの炎のゆらぎには、「1/fゆらぎ」と呼ばれる効果があります。
これは、自然界に存在する予測できない変化や動きのこと。
具体例としては、人の心拍の間隔、電車の揺れ、小川のせせらぎ音、目の動き方、木漏れ日、蛍の光り方などがあります。
人間の生体は五感を通して外界から「1/fゆらぎ」を感知すると、生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられ、 精神が安定し、 活力が湧くと考えられています。
「ろうそくの炎をいつまででも見ていられる」のには、こういった癒し効果を感じ取っているからなのかもしれません。
『和ろうそくはじめて物語』 4,400円(税込)
<セット内容(化粧箱入り)>
・和ろうそく小丸×5本
・プチ燭台×1
・芯切りばさみ×1
・マッチ×1
・香袋×1
和ろうそくを、お家で楽しんでみたい方の為のファーストキットです。
芯切りから火消しまで、和ろうそくのアレコレ5点入り。
全て揃っているので、すぐに楽しめます。
和ろうそくの優しい灯りと、お香の薬効成分が、日々の疲れを癒してくれます。
磯部ろうそく店の工房は見学可能
磯部ろうそく店の工房はガラス張りで作られ、いつでも見学可能。
事前予約すれば、地下にあるギャラリー「燈庵」で、原材料の展示や、製作過程の説明も受けられます。
こちらも事前予約が必要ですが、和ろうそくの絵付け体験や、お香体験も可能です。
料金や体験内容などの詳細は、下記リンク「体験・見学」ページをご参照ください。
日頃の喧騒から離れ、300年続く灯りに癒されてみませんか?
磯部ろうそく店へ行ってみよう!
今回は、磯部ろうそく店さんで取り扱っている「和ろうそく」の魅力をお伝えしました。
ご紹介した商品の『和ろうそくはじめて物語』があれば、絵付け体験で作った自分だけの和ろうそくも楽しむことができます。
見学ついでに購入してみるのも良いでしょう。
現在では全国に20軒ほどしか残っていないという、和ろうそく屋さん。
磯部ろうそく店さんはそのうちの貴重な1店舗です。
ぜひ一度、訪れてみてください!
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