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[ ファッション ]
2022.02.05
四季や日頃の中にある繊細な"和"を物語として紡ぐ。「ひな」
日本特有の四季の移ろい。
日常の中に感じられる和をモチーフにした「ひな」というブランドがあります。
愛知県で手に入れられるのは、西康生にある「ジュエル足立」のみ。
特別なご縁で取り扱うようになったそうです。
宝飾業界は主なターゲットを女性にしている一方で、企画や方針を考えるのは男性ということも多いのですが、女性社長と女性デザイナーで作り上げられた「ひな」に表現される感性は非常に繊細。一つ一つの作品には物語が込められていて、それが和を感じさせる名前になっています。
春:重ねた色が美しい「八重桜」
ピンクゴールドとプラチナが重なって、リングになっています。普通は一色のところ、金属の色味を重ねる繊細な表現は珍しいと思いました。
夏:白い砂浜を思わせる「さんご」
強い太陽のもと、キラキラと輝くプラチナ。
独特のカーブや石の配置が、流木や珊瑚を表しています。ビーチの宝探しがイメージされます。
秋:想いを積み上げる「つみき」
繊細な細工や四角の石を使って表現された積み木は、しっとりと大人の雰囲気があります。時間を掛けて一つ一つを積み重ねていくような、繰り返しの美でしょうか。
冬:さりげなく彩る「ふちかざり」
キラッと光を放つ氷の結晶のような指輪です。金属部分も表面の磨きのニュアンスを変化させることで、霜のような柔らかい輝きをキリッとした銀のふちが覆います。
他にも、「十二単」という記念日ごとに重ねていくリングや、幾重ものパターンから好みの組み合わせを楽しめる「十人十色」など、テーマは様々です。
宝飾品は、資産として、または自分の身を飾り人にみせるファッションとしての意味合いも大きいと思いますが、この「ひな」のように自分だけにしか見えないような繊細な細工を楽しんだり、指輪に込められた物語と自分の生き方を重ねて楽しむなど、心の豊かさをまとうような価値観も素敵だなと感じました。
ジュエル足立さんは、話の面白い名物店長さんでもあります。「ひな」にも色んな作品があるので、今どんなものを取り扱っているのか、気軽に聞いてみて下さいね。
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