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[ 企画 ]

2022-02-23

【特集】気づき・学びが満載!大人にこそおすすめしたい「絵本」7選

絵本が「子どもの専売特許」だった時代はすでに終わっている?!
まちの本屋さん・正文館書店の棚には、大人でも「読んでみたい!」と思わせる絵本がたくさん並んでいます。

この特集では、以下の4つのカテゴリーに分けて、7冊の本をご紹介します。
・深く考える力を養うことができる絵本
・グローバル社会の中で、広い視野に気付く絵本
・人生の幸せについて、改めて問いかける絵本
・難しそうに感じる分野を、とっつきやすく学べる絵本

小さなこどもや学生と、私たち大人が読むのでは、同じモノでも全く違った印象を持つかもしれません。「絵本」を開いた先には、どんな興味深い世界が広がっているのでしょうか。さっそく覗いてみましょう。

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正文館書店本店の二階にある「えほんのへや」には、知のお宝がザクザク!

正文館書店本店の二階にある「えほんのへや」には、知のお宝がザクザク!

康生通りを籠田公園方面に進んだ途中にある本屋さんが「正文館書店本店」です。シビコの2階にあるのも正文館書店(支店のシビコ店)なので親しみ深い店名ですが、こちらの本店の2階にある隠れ家的スペース「えほんのへや」の存在は、みなさんご存知でしょうか。

階段を上がると、丁度いい広さの空間。棚には絵本がズラリ。部屋の奥半分は、絨毯仕様の読書スペースで、靴を脱いで足を伸ばすとしばし喧騒を忘れて読書に没頭することが出来ます。
ここは、好きな絵本を手に取って試し読みしてみたり、子どもに「読み聞かせ」が出来る場所として設けらました。絵本は手に取ってアレコレ悩むのも楽しいモノ。そんな消費者の気持ちに応えた、まさに神スペース。康生通りに来たら、ぜひ立ち寄ってもらいたい場所の一つです。

並ぶ絵本は、対象年齢・ジャンルともに、実に多様性を感じるラインナップ。
今回はこの絵本のおへやから、「大人にこそおすすめしたい絵本」をテーマに選んでみようと思います。

ドキッとするような「問いかけ」。あなたは本当に答えられますか。

ドキッとするような「問いかけ」。あなたは本当に答えられますか。

●答えのない道徳の問題 どう解く?(¥1,650)
「食べていい動物と、食べちゃいけない動物の違いって何?」とってもシンプルな言葉なのに、「ん?」と考え込んでしまうような質問がこの本には並んでいます。「道徳」と「どう解く」が掛かっていることからも分かるように、生活の中に見え隠れする道徳問題がテーマになっています。
「答えのない道徳の問題どう解く?正解のない時代を生きるキミへ(¥1650)」も発売中!

●5歳からの哲学 考える力をぐんぐんのばす親子会話(¥1,760)
「どういうことを公平っていうのかな?」など、親と子・先生と子どもが一緒になって哲学を考える本です。哲学と銘打ってありますが、使われている言葉はとてもカンタン。語り掛けたりコミュニケーションをとりながら、「思考力」を伸ばしていくことが出来ます。それにしても、「公平にやろうよ!」なんて普段使っておきながら、いざ「公平とは?」と聞かれると、なかなか答えづらいものがあります(笑)
この本を機会に、あいまいな言葉を定義し直してみるのも面白いかも♪

視野を「地球単位」まで広げてみる。今、この星で何が起こっているんだろう。

視野を「地球単位」まで広げてみる。今、この星で何が起こっているんだろう。

●プラネットアース(¥3,300)
地球上に存在する全てのものは、大きな循環でつながっている。うん、そうだよね…と頷きつつも、私たちの生活は非常に部分的で、実際にはどんなふうに繋がっているのかが見えづらいのも本当です。この本は「生命にあふれる地球の未来を守る」というテーマの元、生態系の仕組みをイラストで直感的に理解できるようになっています。ビジュアルブックとしても美しく、何度も眺めたくなるクオリティです。

●世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本(¥5,280)
最近はずいぶんと市民権を得た「SDGs」というワード。これは国連で決められた国際社会共通の目標の事ですが、新しいルールや常識って「本当にその解釈であってる?」と思う使われ方をすることがよくあります。頭に?が浮かぶようなら、絵本を使ってSDGsを改めてインストールしてみるのも手です。世界がどんな未来の目標に向かって動いているのか、身の回りで起きている動きがどこからくるものなのかを、もう少し俯瞰で眺める事が出来るようになります。

どうして働くのか。この問いかけは「今、働いている私たち」にも当然向けられている

どうして働くのか。この問いかけは「今、働いている私たち」にも当然向けられている

●なぜ僕らは働くのか(¥1,650)
あなたにとって「仕事」って何ですか?そう聞かれたときに、私たち大人の返答はきっとバラバラです。ある人にとってはやりたくないモノ、またある人にとってはやりがいそのもの。人によってこんなに意味合いが変わる「仕事」っていったい何なのだろう。
表紙を眺めるだけで、1時間は考えていられそうです(笑)

導入部分がマンガになっていて、子どもが周囲の大人の価値観に気づきを得ながら展開されるストーリーのおかげで、難解なテーマにもスムーズに入り込むことが出来ます。

働くことの意味、生活にかかるお金、AI時代の働き方、勉強することの意味、やりたい事の見つけ方、後悔しない生き方…。
一度きりの人生を、幸せに生きるために「仕事」をどう捉えるのかって大切だな~と思わせてくれます。同時に、今働いている私たち大人にとっても「自分の仕事」を今一度見つめたり、一歩を踏み出す勇気を与えてくれるきっかけになるかもしれない一冊です。

学ぶのに「今さら」なんて無い!新しいチャレンジや学び直しこそ、絵本からがGOOD

学ぶのに「今さら」なんて無い!新しいチャレンジや学び直しこそ、絵本からがGOOD

●作って学ぶScratchドリル(¥1,980)
こどもプログラミング本大賞受賞!現代社会を生き抜いていく子ども達に必須のプログラミング入門本。が、プログラミングに触れた事のない「大人」のみなさんも諦めないでください。図や手順が分かりやすく載っていて直感的に理解できるんだから、この絵本からスタートしたらいいのです。大切なのは、まず大まかに理解する事!「難しい…」と思わせないのが、絵本の最大のメリットです(笑)

●10歳から読める・わかる いちばんやさしい 日本国憲法(¥1,408)
日本国憲法序文を暗記させられた過去を持つ人は、非常に多いと思います。でも、他の部分は?と聞かれると、笑ってごまかすしかないのは私だけではないはず。私たちが平和に暮らすために大切な憲法。イラストいっぱいでとことん優しく解説されているこの本の存在を知ってしまったからには、いよいよ「日本国憲法」を学び直すタイミングが来てしまったのかもしれません…!

イマジネーションを呼ぶ「絵本」は、子どもにも大人にも気づきを与えるアイテム

イマジネーションを呼ぶ「絵本」は、子どもにも大人にも気づきを与えるアイテム

私たち大人がまだ子どもだった頃、周りにはカラフルな絵本、ドキドキするような物語の本が多かった気がします。自由な発想を刺激する、子どもらしい本の数々。もちろんそれは今でも子ども向けの本棚の重要な1ジャンルではありますが、グローバル化し情報が圧倒的に増えた今の世の中では、絵本の役割も多様化しているのではないでしょうか。

ネットの発達で「知る」ことは容易になりましたが、逆に多すぎる情報を「取捨選択・整理整頓」しなければならなかったり、他人の意見に同調してしまうことで、「考える・気づく・理解する」などの自分自身のアイデンティティをじっくり育てる機会が奪われてしまうことも少なくありません。

「絵本」の良いところは、シンプルでまっすぐな言葉、本質を見えるようにしてくれるところ、イラストによってイマジネーションを刺激するなどで、人の「思考の扉」を開いてくれる点にあると思います。

「その当たり前、本当に当たり前ですか?」
と、頭の柔軟体操をしてくれる絵本の存在って、実はとってもありがたいアイテムなんじゃないでしょうか。

今一度、自分の常識をリセットして、じっくりと自分に向き合ってみたい時。
なにか新しい事を始めたい時なんかも、「絵本」がそのきっかけをくれるかもしれません。
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