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[ ファッション ]

2022.01.20

【お店】corinで読み解く、おおがや呉服店の縁起柄(えんぎがら)教室

corin19の表紙に描かれた店内イラストには、おもしろい仕掛けがある?!
創業から200年以上という長い歴史を持つ、連尺通の呉服店「おおがや」のご主人が、corinに隠された仕掛けを興味深い動画にしてくれたので、ご紹介します。

今も昔も縁起物が大好きな日本人、その性格の一端に触れられる動画になっているので是非ご覧ください!
着物や呉服の歴史に興味を持ったら、おおがやのご主人のYoutubeチャンネルもご視聴いただけると嬉しいです。

「おおがや7代目 kimonoチャンネル」はこちら

鬼滅の刃でおなじみ、あの和柄に隠された意味は?

鬼滅の刃でおなじみ、あの和柄に隠された意味は?

動画で取り上げられていた和柄を、せっかくなので1テーマだけご紹介します。

イラスト左に見える3つの反物に、見覚えはないでしょうか。
昨年、映画人気で旋風を巻き起こした漫画「鬼滅の刃」の作中で、メインキャラクターたちが纏う衣装の柄といえば、思い当たる人もいるかもしれません。

緑と黒の市松模様は、主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)のトレードマーク。
その柄が途切れることなく続いて行くことから、「繁栄」の意味が込められています。
「鬼に存在を脅かされ続ける人間を救う」という宿命を背負う主人公に、ピッタリにも思えます。

主人公の妹、禰豆子(ねずこ)が纏う麻の葉(あさのは)模様には、「子どもの健やかな成長」。
また、戦友の我妻善逸(あがつまぜんいつ)の、鮮やかな黄色のうろこ模様には、蛇の鱗のイメージと脱皮の様子から、「再生・厄除け」といった意味があります。

物語を読み進める中でそれぞれが纏う衣の意味を考えると、とても興味深いですよね。
この和柄の手ぬぐいは、おおがやさんの店内で1枚700円で購入することが出来るので、気になる人はぜひお店を覗いてみて下さい。

右端に見えるのは「六瓢箪」。

左下の古めかしいレジスターの台に描かれているのは、おおがやさんのロゴマーク。
これらにはどんな意味が込められているのでしょうか。(続きはぜひ動画でどうぞ)

時代と共に生き物のように変化する、日本の伝統柄

時代と共に生き物のように変化する、日本の伝統柄

はるか昔、中国や朝鮮との交流の中でもたらされた模様は、長い時間をかけて日本文化と融合していきました。現代に伝わる和柄のルーツは、多くが平安時代以降に作られたものと考えられています。
和柄はまるで生き物のように時代の息吹を取り込みながら進化し、江戸時代には大衆文化の一つとして花を咲かせました。洒落や験かつぎが大好きだった大衆は、その模様(デザイン)の中に意味を込めて楽しみました。こうして、歌舞伎役者由来の柄が登場したり、外からは見えない着物の裏地の柄を楽しんだりと、和柄は独自の文化として発展していったようです。

現在私たちが目にする「和柄」といわれる伝統の模様は、100年~数百年という時代を超えて伝えられていると思うと、とても感慨深く感じます。

今も昔も、縁起をかつぐのが大好きな日本人

今も昔も、縁起をかつぐのが大好きな日本人

科学やノウハウなどが無かった昔の人は、経験をモノサシに生活していました。そのため良いことが起こると、その経験に基づき同じ行動を繰り返すという、「験(げん)をかつぐ」という習慣が根付いていったそうです。
こういった、伝統や俗信などから物事の吉兆をおしはかることを「縁起かつぎ」と言います。つまりは験かつぎの延長線の「縁起を良くする行為」であり、日本人は今も昔も、縁起をかつぐことが大好きな民族なのです。

この「縁起」とは、一体なんなのでしょうか。

仏教では、「因縁生起(いんねんしょうき)」という教えがあります。物事には原因があり、縁が作用して生起する、つまり物事が起こるという考え方です。これを略したのが「縁起(えんぎ)」という言葉です。
験(げん)という個人の経験則から視点はさらに広がり、社会の在り方として「物事はすべて繋がる中で成り立っている=縁(えん)」という考え方の中で、日本人は横のつながりを大切にとらえ、大きな行事から小さな柄の一つにも、生活の様々なシーンで当たり前のように縁起をかついでいます。

江戸時代から200年ご縁が続く、おおがや呉服店

江戸時代から200年ご縁が続く、おおがや呉服店

商売をする人たちは、「ご縁」というものをとても大切なものと捉えていると耳にすることがあります。
今日たまたまお店に顔を出してくれたお客さんとの出会い一つをとっても、数えきれない無数の事象が関係しあって、そのワンシーンに巡り合えたのかもしれません。
人とのご縁が無ければ、商売は成り立たない。
そう考えると、商売をする人たちが口にする「ありがとう」という言葉は、その様々な縁の結果に起こった出会いに、「有り難い(めったにない)」と感謝しているようにも聞こえてきます。

おおがやさんは、文化元年(1804年)に岡崎の材木町の機織り職人・植田八三郎さんが、連尺通で呉服商を始めたのが始まりだそうです。
江戸時代から200年以上、現在のご主人は7代目という、途方もない時間の中で日々のご縁を繋いできたお店なのだと、改めて驚かされるばかりです。

そんなおおがやさんは、大人気漫画から素敵なアイデア商品を考えたり、お話会を開催して歴史をとっつきやすい形で教えてくれたり。はたまた、youtubeやブログを使って着物文化のすそ野を広げる発信を行ったりと、日々の小さなご縁を丁寧につなぐ活動を続けています。
なるほど、200年というお店の歴史は、毎日のご縁を一つずつ紡いだ結果としてあるのだなと、動画を見てふと思い至ったのでした。

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おおがや呉服店

詳細

休み:木曜日、第3水曜日
営業時間:9:00~18:00
住所:愛知県岡崎市連尺通1丁目4
TEL:0564-22-1249

この記事で紹介されたスポット

大賀屋呉服店(おおがや)

連尺通 着物 和服 和雑貨 きもの

ファッション

TEL : 0564221249

休 : 毎週木曜、第3水曜

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