28
[ 歴史・石碑 ]
2024.06.17
江戸時代の旅館【旅篭屋-はたごや-】のご紹介(伝馬通/石碑紹介)
その昔、東海道でも有数の宿場町であった伝馬通り。
その歴史のかたりべとして、岡崎市伝馬通2丁目の両歩道に、20基の可愛い石像が並んでいるのはご存知でしょうか。
この記事では、その中の【旅篭屋-はたごや-】の石像についてご紹介します。
旅篭屋-はたごや- とは
天保年間(一八三〇~一八四三)の記録によれば、岡崎宿には伝馬町を中心に本陣三軒、脇本陣三軒、旅篭屋(現代の旅館)が百十二軒あったとされます。
これは、東海道五三次中三番目の規模を誇る宿場でした。
旅篭屋はその規模によって大宿、中宿、小宿と区分され、その他に庶民が泊まる木賃宿、休息をする茶屋もありました。
正保・慶安の頃(一六四四~五十一)からは飯盛女という遊女を置く旅篭も現われ(以降岡崎は岡崎女郎衆で有名な宿場にもなりました)、庶民の旅行が増え始めた江戸中期ごろになると各旅篭とも競争が激しかったそうです。
一往復で、伝馬通りの歴史丸分かり?! 岡崎宿伝馬歴史プロムナード
非常にユニークで楽しい形をした石像ですが、実は一つ一つに宿場町「伝馬」のストーリーが込められています。
伝馬通り約130mに渡って設置された石像を見てゆけば、街道を行き交う人々が当時どんな様子だったのかを感じ取ることが出来る、歴史好きには堪らない趣向です。
当時の東海道にタイムスリップした旅人気分で、ぜひ通りを散策してみましょう。
28