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[ スイーツ ]
2025-03-28
【康生スイーツ】格式高い、お芋を使った和菓子「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」の魅力とは?(岡崎/旭軒元直)
今日ご紹介するのは、伊勢芋(いせいも)を使った「薯蕷(じょうよ)まんじゅう」です。
このまんじゅうは、ふんわりした食感と上品な甘さが特徴で、昔からお茶会やお祝いの席で食べられてきました。でも最近、薯蕷まんじゅうに使われる伊勢芋の生産量が減ってきているのをご存じですか?
農業をする人が減っていることで、伝統的な食材が手に入りにくくなっていますが、こうした伝統菓子を知り、食べることで、日本文化を守ることにもつながります。
今回は、薯蕷まんじゅうの魅力や歴史、伊勢芋の大切な役割について、ご紹介しようと思います。
「薯蕷まんじゅう」ってどんなお菓子?
薯蕷まんじゅうは、山芋(薯蕷)と米粉を使った蒸し饅頭(むしまんじゅう)のこと。ふわっとした生地に、なめらかな餡(あん)が包まれています。
「薯蕷(じょうよ)」は山芋のことを指し、生地に使うことでやわらかく、しっとりした食感が生まれます。見た目も白くて美しく、当て字として使われている「上用(じょうよう)」という言葉には「特別なもの」という意味があるので、結婚式やお茶会、法事(ほうじ)などの大切な場面で食べられることが多いお菓子です。
薯蕷まんじゅうのルーツは、なんと「奈良時代」にまで遡る!
薯蕷まんじゅうの歴史はとても古く、奈良時代(約1300年前)にはすでにまんじゅうの原型があったと言われています。もともとは中国から伝わった食べ物ですが、日本で独自に進化しました。
今のように山芋を使うようになったのは江戸時代(約400年前)。この時代に、山芋を入れることで生地がふんわりすることが分かり、茶道(さどう)やお祝いの席で出されるようになりました。特に京都や鎌倉の老舗(しにせ)では、今も昔ながらの作り方で薯蕷まんじゅうを作り続けています。
伊勢芋ってどんな芋?
薯蕷まんじゅうの生地がふわふわになる理由は、「伊勢芋」という特別な山芋のおかげです。
伊勢芋は三重県で育てられる山芋の一種で、すりおろすととてもねばねばします。そのため、薯蕷まんじゅうの皮部分の生地に使うと、普通の山芋よりもしっとり&ふんわりと仕上がるという特徴があります。
この伊勢芋は、昔から高級な食材として大切にされてきました。しかし最近は、作る農家が減ってしまい、なかなか手に入らなくなってきている現状があります。
日本の作物のつくり手や伝統文化を知り、みんなで守っていきたいですね。
「薯蕷まんじゅう」の豆知識4選。
① 山芋は「天然のふくらし粉」
普通のまんじゅうは、ふくらませるためにベーキングパウダーなどを使います。でも、薯蕷まんじゅうは山芋の力だけでふんわりするのが特徴。これが、しっとり&ふわふわな食感の秘密です。
② 縁起の良いお菓子
山芋は、昔から「元気が出る食べ物」と言われてきました。そのため、薯蕷まんじゅうも「健康や長生きを願うお菓子」として、大切な場面で食べられてきました。
③ いろいろな形がある
白くて丸い薯蕷まんじゅうが一般的ですが、紅白のものや、桃や花の形をしたものもあります。結婚式やお祝いの席では、華やかなデザインのものがよく使われます。
④ お茶との相性が抜群!
薯蕷まんじゅうは、特に抹茶と相性が良く、茶道のお菓子(主菓子)としても人気です。なめらかな甘さが、抹茶のほろ苦さとぴったり。
なんだか、食べたくなってきたような・・・
「薯蕷まんじゅう」の魅力、いかがだったでしょうか。
薯蕷まんじゅうは、ただおいしいだけでなく、日本の歴史や文化がつまった和菓子です。伝統の味や歴史ある和菓子を守るためにも、このお菓子のことを知っていただき、食べてみて、周りの人や子ども達と楽しむ機会が増えるといいなと思います。
旭軒元直でも買えるので、機会があればぜひ一度食べてみてください。
特に伊勢芋を使った薯蕷まんじゅうの特別なしっとり感や上品でやさしい甘さには、心が和むと思います。
旭軒元直は、康生通りのバス停のすぐ目の前。(信号を渡ったところにあります)
他にもいろんな伝統のお菓子を揃えているので、興味がある方は遊びに来てください。
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