11
[ 歴史・石碑 ]
2024.07.02
おもてなし用のお屋敷【御馳走屋敷-ごちそうやしき-】のご紹介(伝馬通/石碑紹介)
その昔、東海道でも有数の宿場町であった伝馬通り。
その歴史のかたりべとして、岡崎市伝馬通2丁目の両歩道に、20基の可愛い石像が並んでいるのはご存知でしょうか。
この記事では、その中の【御馳走屋敷-ごちそうやしき-】の石像についてご紹介します。
御馳走屋敷-ごちそうやしき- とは
現在の岡崎信用金庫資料館南辺りに御馳走屋敷(ごちそうやしき)という屋敷がありました。
文政九年の「家順間口書」によると、間口が十五間以上(約27.27m)もある立派なものでだったそうです。
御馳走とは接待を意味する言葉で、この屋敷は公用の役人などをもてなす、いわば岡崎藩の迎賓館的な役割を持っていたとされています。
公用旅行者の格式によって接待方法も違いますが、特に勅使や宮様、御三家、老中、所司代、お茶壷、朝鮮通信使などの高位高官の一行が岡崎宿を利用する際の接待には岡崎藩から家老がこの屋敷に出向いて丁重にあいさつしたとされています。
一往復で、伝馬通りの歴史丸分かり?! 岡崎宿伝馬歴史プロムナード
非常にユニークで楽しい形をした石像ですが、実は一つ一つに宿場町「伝馬」のストーリーが込められています。
伝馬通り約130mに渡って設置された石像を見てゆけば、街道を行き交う人々が当時どんな様子だったのかを感じ取ることが出来る、歴史好きには堪らない趣向です。
当時の東海道にタイムスリップした旅人気分で、ぜひ通りを散策してみましょう。
11