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[ 歴史・石碑 ]
2024.03.19
お出迎えの準備は大変!【作法触れ】のご紹介(伝馬通/石碑紹介)
その昔、東海道でも有数の宿場町であった伝馬通り。
その歴史のかたりべとして、岡崎市伝馬通2丁目の両歩道に、20基の可愛い石像が並んでいるのはご存知でしょうか。
この記事では、その中の【作法触れ】の石像についてご紹介します。
作法触れ とは
勅使、朝鮮通信使、大名行列等がやってくると宿場全体に、町奉行から出迎えのための通達が出ました。
「作法触れ」とは街道や宿場内での諸注意のことです。
道路に盛り砂を行うこと、手桶・箒を出しておくこと、決められた場所に提灯を出すこと、ほら貝、鐘、太鼓、拍子木などを鳴らさないこと、街道では通行の前日から田畑などで下肥を施したり、ごみ焼をしないこと、通行に際し土下座をすることなど細かい点まで指示されていました。
また、応接接待の作法についての「御馳走触れ」も出されていましたので、出迎え支度はたいへんなものだったと考えられます。
一往復で、伝馬通りの歴史丸分かり?! 岡崎宿伝馬歴史プロムナード
非常にユニークで楽しい形をした石像ですが、実は一つ一つに宿場町「伝馬」のストーリーが込められています。
伝馬通り約130mに渡って設置された石像を見てゆけば、街道を行き交う人々が当時どんな様子だったのかを感じ取ることが出来る、歴史好きには堪らない趣向です。
当時の東海道にタイムスリップした旅人気分で、ぜひ通りを散策してみましょう。
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