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[ 歴史・石碑 ]
2024.02.28
江戸時代の岡崎宿名物料理を出していた【あわ雪茶屋】のご紹介(伝馬通/石碑紹介)
その昔、東海道でも有数の宿場町であった伝馬通り。
その歴史のかたりべとして、岡崎市伝馬通2丁目の両歩道に、20基の可愛い石像が並んでいるのはご存知でしょうか。
この記事では、その中の【あわ雪茶屋】の石像についてご紹介します。
あわ雪茶屋 とは
江戸時代の岡崎宿の名物といえば、石製品、八丁味噌、鍛冶物、木綿などですが、名物の食べ物といえば「淡雪豆腐」が挙げられます。
当時、あわ雪茶屋で出されていたのは、葛や山芋をベースにした醤油味のあんをかけた「あんかけ豆腐」で、岡崎宿を通行する旅人に親しまれていました。
天保十三年の記録に「茶飯壱膳、あハ雪豆ふ・香之物付弐拾文、引下ケ拾八文」とあり、ご飯、おしんこ、淡雪豆腐のセットメニューで十八文(450円程度)でした。
現在のあわ雪は江戸時代の淡雪豆腐にちなんでつくられたお菓子のことを指します。
一往復で、伝馬通りの歴史丸分かり?! 岡崎宿伝馬歴史プロムナード
非常にユニークで楽しい形をした石像ですが、実は一つ一つに宿場町「伝馬」のストーリーが込められています。
伝馬通り約130mに渡って設置された石像を見てゆけば、街道を行き交う人々が当時どんな様子だったのかを感じ取ることが出来る、歴史好きには堪らない趣向です。
当時の東海道にタイムスリップした旅人気分で、ぜひ通りを散策してみましょう。
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