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[ 歴史・石碑 ]
2024.01.23
権威ある印鑑【駒牽朱印-こまびきしゅいん-】のご紹介(伝馬通/石碑紹介)
その昔、東海道でも有数の宿場町であった伝馬通り。
その歴史のかたりべとして、岡崎市伝馬通2丁目の両歩道に、20基の可愛い石像が並んでいるのはご存知でしょうか。
この記事では、その中の【駒牽朱印-こまびきしゅいん-】の石像についてご紹介します。
駒牽朱印-こまびきしゅいん- とは
慶長六年(一六〇一)、徳川家康は、以前からあった駅馬・伝馬の制度(整備された道路上に一定間隔で駅を設け、急用を持つ使者が各駅で馬を乗り継ぎ、進むことを原則とした制度のこと)を踏襲して東海道の宿駅ごとに馬と人足を常置させました。
その負担をするのは各宿駅の「伝馬役」です。
この岡崎に限らず各地に伝馬の地名が残っていますが、それらは江戸時代に伝馬役を務めた町であることが多いのだそうです。
「駒牽朱印(こまびきしゅいん)」は徳川幕府が公用に伝馬を使用する時に用いた権威ある印鑑で、この印が押された朱印状が公用旅行者の伝馬使用許可証となっていました。
「伝馬」の文字と馬を引く人物がデザインされた趣のある印です。
一往復で、伝馬通りの歴史丸分かり?! 岡崎宿伝馬歴史プロムナード
非常にユニークで楽しい形をした石像ですが、実は一つ一つに宿場町「伝馬」のストーリーが込められています。
伝馬通り約130mに渡って設置された石像を見てゆけば、街道を行き交う人々が当時どんな様子だったのかを感じ取ることが出来る、歴史好きには堪らない趣向です。
当時の東海道にタイムスリップした旅人気分で、ぜひ通りを散策してみましょう。
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