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[ スイーツ ]

2022.04.15

ウッド洋菓子店「つのつのデコレーション」の秘密。

能見通りに、隠れ家のようなケーキ屋さんがあるのはご存知ですか?
森の中にありそうな可愛らしい外観の「ウッド洋菓子店」。
名前の由来は、オーナー森川さんの名前なのですが、「森」=フォレストよりは、みんなに馴染みのある「木」=ウッドを店名にいただいたそうです。

そんなウッド洋菓子店のショーケースの中でひと際異彩を放つ、生クリームで作られた角がニョキニョキ生えた「つのつのデコレーション」。
この記事では、この不思議なデコレーションケーキの秘密に迫ります。

『つのつのデコレーション』情報
4号2,145円(税込) / 5号2,970円(税込)

「ウッド洋菓子店」のショップページはこちら

秘密その1「厚くて食べ応えのある、ふんわり&しっとりスポンジ」

秘密その1「厚くて食べ応えのある、ふんわり&しっとりスポンジ」

森川さんがこだわるのは、「ケーキを食べたぞ~!」という、心とお腹の満足感。
スポンジケーキを食べた感を出すための、厚みのあるスポンジが大切なのだそう。

つい、クリームやフルーツ、デコレーションに目を奪われがちですが、ケーキの美味しさを支える土台となるのがスポンジです。つのつのデコレーションのクリームの量は、普通よりたっぷり。それに負けない、食べ応えのあるスポンジの役割は、このケーキを構成するとても重要なポジションです。

スポンジそのものの美味しさを味わってもらうために、ふんわり&しっとりのバランス良い食感を作り出しているそうです。

秘密その2「ケーキのどこかに隠れている、ラッキーチョコ」

秘密その2「ケーキのどこかに隠れている、ラッキーチョコ」

イエス・キリストが神の子として見い出された公現祭、1月6日に食べるという「ガレット・デ・ロワ」。このフランスの伝統菓子の中を切り分けると、フェーブ(陶器人形)が出てくるという楽しい仕掛けが施してあります。
フェーブのピースに当たった人は、王様(女王様)となり、王冠をかぶってその日一日みんなから祝福されます。家族や友達と集まって一年のはじまりにフェーブをめぐって大騒ぎ。フランスではこれを食べないと一年がはじまらないとまで言われるほどです。

このガレッド・デ・ロワに倣い、つのつのデコレーションの中には『ラッキーチョコ』が隠されています。切り分けた時に当たった人は幸運になるというジンクスが込められています。

秘密その3「その季節に採れた、みずみずしい旬のフルーツ」

秘密その3「その季節に採れた、みずみずしい旬のフルーツ」

ケーキに外せないのがフルーツです。一年を通して、その季節にもたらされる旬の味覚。
つのつのデコレーションは、その時々に届けられる一番美味しいフルーツを、なんと5種類以上使うという贅沢仕様となっています。
たっぷりのクリームに、食べ応えのあるスポンジ。そことバランスを取るために、ふんだんに使われる色とりどりのフルーツは、手間をかけて美味しいモノを探し、寝かせ、完熟を見極めて使用されています。

秘密その4「職人の技が込められた、つのつのクリーム」

秘密その4「職人の技が込められた、つのつのクリーム」

「植物性」のホイップと「動物性」の乳脂肪生クリームの細やかな配合で、甘さ控えめのふんわりクリームに。
混ぜ合わせた砂糖の糖分が網目状に変化する事で、軽くても形を保てる、そんなギリギリの配合ラインを攻めているとのこと。

季節やその日の湿度で、配合は微妙に変わります。科学的な数値と、手で混ぜた時の感触を頼りに最適なクリームを形成し、角を一つ一つナイフで手作りしています。
まさに科学と経験の職人芸・・・!

試行錯誤される、ケーキらしいケーキとは。

試行錯誤される、ケーキらしいケーキとは。

「このツノを立てるのって、想像以上に難しいんだよ。」
そう語るのは、ウッド洋菓子店のオーナーパティシエ・森川さん。
お父さんの代から続くケーキ屋さんの2代目で、「ケーキは笑顔のおまじない」のコンセプトのもと、地元の人たちに愛されるスイーツを提供しています。

「ウチのケーキの特徴は、甘すぎず、なおかつふんわり軽くて、口の中でスウッと溶けてなくなるクリームにあります。だから、つのつのには普通のデコレーションケーキと比べてたっぷりクリームを使うけれど、くどくならずにペロリと食べられるんです」

確かにこのお店のクリームは、家で作るもたついた生クリームとは違い、羽のように軽く感じられます。その秘密は植物性のホイップと動物性の生クリームの絶妙な配合にあるようです。ホイップの持つ舌触りの軽さと、生クリームの濃厚なコクをバランス良く合わせ、なおかつ「ツノ」を形作れるちょうど良い固さを維持するのだそう。

「どうしてそこまでこだわれるんでしょうか。」
その質問に答えの中に、森川さんが試行錯誤する「ケーキらしいケーキ」への情熱をかいまみることができました。

「ケーキにも流行り廃れはあって、見栄えのするもの、テクニカルなものと流行にいとまはありません。僕もその流れについていくために常に勉強を惜しまない。
 ただ一方で、スポンジが美味しくて、生クリームも食べやすい、食べた!って心から満足できる基本のケーキの価値というものもある。
 特別でない日に、ちょっと早く帰れたお父さんが家族を喜ばそうとケーキを買っていく。日常の小さな喜びを提供できる、そんなケーキ屋さんでありたいと思っています」

ふと、小さなころに口いっぱいに頬張った、イチゴのショートケーキを思い出しました。
森川さんの飽くなき情熱は、ショーケース越しに熱心にケーキを選ぶお客様の目の輝きや、お子さんたちの屈託のない笑顔に向けられているようです。

ウッド洋菓子店情報

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ウッド洋菓子店

詳細

休み:火曜日、水曜日
営業時間:8:00~19:30
住所:愛知県岡崎市能見通1−83
TEL:0564-21-9990

問合せ
つのつのデコレーションをお買い求めの際は、ぜひお電話にてご予約ください。

この記事で紹介されたスポット

ウッド洋菓子店

能見通 洋菓子、デザートショップ

スイーツ

TEL : 0564219990

休 : 月・火曜日

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